2022年4月4日、ミャンマーの国家行政評議会(State Administration Council)は、外貨両替の承認、両替義務の免除、海外への外貨送金の許可等を遂行する外国為替管理委員会 (Foreign Exchange Supervisory Committee) を設立しました。
外国為替管理委員会の設立は、2022年5月13日に国家行政評議会の命令28/2022が官報に掲載され、委員会に6人の人物が任命されたことで正式に決定しました。
外国為替管理委員会は、ミャンマーにて受け取る外貨を現地通貨に両替することを義務付ける政策の実施を担う中心的な機関です。
2022年4月にこの政策が制定されて以来、ミャンマー中央銀行は外貨の取り扱いを許可された銀行に対してさらなる説明と指示を出し、外国投資家の懸念に応えて特定の外国投資プロジェクトを両替義務の対象から除外し、中国、タイと接する国境における貿易については、両替義務が遂行されるべき期限を延長しました。
外国為替管理委員会は、国内外の投資、製造、輸出入、サービス業の外貨の流れを監督しています。
外国為替管理委員会は、特に以下の事項における外貨使用を検討し、承認する責務があります。
- 海外からの投資や製造に必要な機械、車両、設備、原材料の輸入。
- 国内市場で入手できない燃料、医薬品、食用油、肥料、殺虫剤、建設資材の輸入。
- ミャンマー国民の医療、教育、宗教活動のための海外渡航。
- 一般商品の輸入、外国からの借入金返済・利払い、サービス料、投資利益の本国送還
- 各種嗜好品(ブランド品、宝飾品、スポーツカー、時計等)の輸入。
尚、外国為替管理委員会は、国家行政評議会から命じられたその他の外国為替管理に関する業務も行います。